仲間の資料室
(JH1EJLさんからの投稿)


2000.11.5
JH1EJL
小林 昇

 鉱石を戴いてから仕事が忙しくなりなかなかチャレンジできませんでしたが先日ついに戴いた鉱石で音がでました。

 まだ安定性にかけるものですがとりあえず音がでましたのでご報告いたします。以下、製作経過を順にご紹介致します。

[本当に検波できるのだろうか。]

 検波が出来たのは戴いた鉱石の中でUSA産の方鉛鉱でした

ステンレス板の上に鉱石を乗せステンレス製の分度器の針を電極にして検波できる部分を探しまくりました。ほとんどの石はどこをつついてもまったく音が出ず最後のUSA産の方鉛鉱でTBSやNHK第2の音が聞こえきたときは感激しました。


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 [添付写真−テスト
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[鉱石の固定方法]

 分度器の針で検波できる部分を探した結果は鉱石の特性は概ね次の3点です。

 1)方向性がある。

 2)石の全ての部分でなく通電するのは表面のごく一部である。

 3)表面に電極を押しつける圧力が重要。(極めて微妙)

 この3項目を満足する鉱石の固定方法には3日ほど通勤電車の中で新聞の余白にアイデアを書きながら悩みましたが最終的には次のようにすることにしました。

 1)単四乾電池ケースを利用する。(片側に適度なバネ付いているため)

 2)このバネの先端にガラスヒューズの片側だけガラスが少し残るように割りここに鉱石を入れる。

 3)ヒューズの端を電池ケースのバネに半田付けする。

 4)電極は昔パソコンボード自作しようとして途中で挫折した時使用したラッピング用金メッキピンをニッパーで斜めに切断して先端を鋭くして使う。

[鉱石ホルダの組立]

 これはいけると思ったアイデアもいざやって見ると電極の圧力調整が極めて難しく試行錯誤を半日ほど繰り返し、まあまあの位置を見つけてとりあえず固定しました。

 接触ピンは単四乾電池ケースの反バネ側に半田付けしたのですが何度も半田で加熱したためにしまいにはケースが溶け出してしまい仕方なく今度は電極の先端側をヤスリで削るようにしましたが最近目が弱ってきており苦労しました。

 兎に角ある程度聞こえるところで妥協し固定して完成の運びとなりました。

ss2

[添付写真−鉱石ホルダ.jpg

[鉱石検波ラジオ全景]

 ついに完成した1号機の全景です。


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 [添付写真−全景
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[翌日聞いて見たら]

 翌日昨夜遅くまでかかって完成したはずの鉱石ラジオ1号機を聞いてみると、なんとまったく聞こえませんでした。

 そんな馬鹿なと電極を再度調整するとまた聞こえ始めました。

 つまり時間がたつと接触面の状況が変わってしまうようです。

[昔の鉱石検波器はいったいどのように固定していたのだろうか?]

 先日秋葉原にいくことがあったので駅前のラジオ会館の2Fに昔からジャンク的パースを売っている店があるのを思い出し昔の鉱石があれば購入してバラしてみようかと店のおばさんに聞いてみたら、今年の春ごろまで1個あったが売れてしまったとのことでちなみに「いくらぐらいするの?」と聞いてみると2万円と聞いてビックり。
 ただしイミテーションなら有るそうでこれは形は鉱石検波器のようだが中身はダイオードが入っているのだそうです。
 ということで本物の鉱石の固定方法は不明のままです。
 どなたか知っている方がおりますか。

[改善案]

 安定した鉱石検波器を作るには接触圧力を微妙に調整できる固定方法でなくてはなりません。現在さらのもっと良い固定方法考案中でまだアイデアレベルですが次のような方法が考えられます。

 1)接触電極の押しつけ圧力をネジで調整出来るようする。

 2)しんそうのように中間点に支点を設けて片側を電極を反対側の重りの位置を

   調整出来るようにする。(振動、取りつけ位置に問題あり)

 3)極め細い線でバネ状にして接触させる。

[感想]

 今回、岡村さんに戴いた鉱石で少年時代に返って鉱石検波ラジオ作りに挑戦し久しぶりにコイル巻きをしたり半田こてを握ったりしてみてかって受信機や送信機を自作し始めて電源スイッチを入れるときのあのわくわくしたのと同じような気分を味わうことができました。

 また時間を作り安定して動作する2号機に挑戦したいと思います。

ss4

2号機ができたらまた報告させていただきます。


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