7L3ATQ北海道移動運用記2003年冬(速報版)

7L3ATQ 岡本 博

28 Dec 2003 23:10:19

(第一報)

 またまた“冬の北海道便り”です(2003年冬の北海道便り 第一報)

 岡村さん、愉快な仲間の皆さん今晩は
久々の登場で忘れられてしまった“さすらいのバーダーATQ”2年振りのカムバックでーーーす。
 今年で14年連続北海道で正月を迎えることになり、もう新鮮味が有りませんが鬼の岡村編集長の依頼(と言えば聞えは良いのですが実は命令??)で冬の北海道便りをお届します。

 実は昨年もほぼ同じ日程で北海道を訪れて冬の北海道便りを送信することになっていました。往路のフェリーの中でいざ書き始めようとすると「あれ!パソコンの電源アダプターが無い!!」。途中の苫小牧、帯広、釧路等の大都市で電気屋や家電量販店を見付けては探したのですがATQ愛用のPCは特殊なコネクタでとうとう入手できません。そう言うわけで昨年はお休み。この頃旅行へ行く度にカメラ、フィルム、三脚等重大な忘れ物するATQ。極め付け
は10月に式根島で移動運用した時、夜行の東海汽船で宿に着きいざ準備は始めたら「ありゃリ!グが無い」 慌てて村営船に乗り隣の新島へ。新島から調布までコミューター航空で忘れ物を取に帰る始末。結局二晩連続夜行の東海
汽船に乗るはめになった。あーあ疲れた!。
 こんどは「知らない内に息をするのを忘れてた」なーんてことにならない様せいぜい気を付けなくっちゃ!!。

  世の中慢性不景気?渋滞知らず??
 
 12月27(土)半日で勤務は終了、職場の仲間や上司に年末の挨拶もそこそこに府中市にある会社の駐車場から出発。裏道を選んで環状8号線から外環経由東北道浦和に入る。途中サービスエリアで昼食を摂り仙台フェリーター
ミナルに19:00前に到着。都内の環8や東北道浦和〜宇都宮は名だたる渋滞の名所。もしかして20:00の出航に間に合わなければ八戸か青森まで行きと心配していたのに何か拍子抜け。ここ数年帰省ラッシュは分散し、バブルの頃のように渋滞何十キロということが少なくなって旅好きのATQは嬉しい限り。慢性不景気で給料も頭打ち、(不景気の所為じゃない!お前の働きが悪いからだ!ハイすみません。)これ位の御利益が無ければやってられない。

  フェリーの旅のお勧め

 あそうそう余りフェリーに乗ったことが無い方のために本州→北海道の航路を紹介しておきます。
 @大洗→苫小牧 A仙台→苫小牧 B八戸→苫小牧、室蘭 C大間→苫小牧 D青森→函館  などが有ります。
 この他にも新潟→小樽の日本海航路が有りますが冬期は日本海の荒波に揉まれるため乗り慣れていない方には余りお勧め出来ません。いずれも1〜2万トン級の大型船で船内設備も色々整っており、結構のんびりできますので時間に余裕が有る時は一度お試しあれ。
 今回乗船したのはA太平洋フェリーの“きそ”14000ton。年末の掻き入れ時とあって普段は団体客用の大広間にもマットや毛布を並べ東海汽船のかめりあ丸もどきでした。長い15時間の長旅の無聊を慰めるためピアノのコンサートなども有り、長期低落傾向にあるフェリーの乗客確保にかける船会社の意気込みが感じられます。でもコンサートで一番気になったのは若い女性ピアニストの着ていたドレスのスリットとはATQもただの中年オジサンでした。反省!
 そう言えば北海道航路を手広く運行している東日本フェリーが会社更生法の適用を受けたのはつい最近でしたね。道東のバードウォッチングに一番便利で良く利用していた近海郵船の東京→釧路航路は廃止になってからもう随分になります。これ以上航路が廃止にならないよう愉快な仲間の皆さんせいぜいフェリーに乗って下さい!。

  ついにM/M運用はあきらめ

 ATQの船旅の楽しみと言えばM/M運用。かつては東京→北海道航路で片道40交信は出来たのに最近は一桁がせいぜい。昨年は僅か2局。ATQはM/M運用に専用GOODSを開発し、一生懸命頑張っていたのに・・・。「とうとう来るべき物が来た」とはちょっぴり大袈裟だが今回はM/Mセット(三脚+八木アンテナ+モービルホイップ+ATQポール)を船内に持ち込まなかった。(空振りの惨めさを味わいたくなかったチョット弱気のATQでした。)
 少な目の荷物を持って乗船すれば居るは居るはあちこちで親指お動かす老若男女。少し前までは親指姫の新語の如く若い女性の独壇場だったのに今ではATQと同年代のオジサンまで・・・。“にっくきハムの敵”と思っているのは「携帯は俺がかけたい時にどこからでもかけるために有る」と公言し、普段は絶対スイッチを切っている超頑固オヤジのATQだけでしょうか。

 夜も大分更けて来たので第一報はこれ位にして北海道上陸後の便りは次回のお楽しみ

          河東郡音更町にて  7L3ATQ 岡本 博

30 Dec 2003 21:24:15


(第二報)

 愉快な仲間の皆さんこんばんわ 冬の北海道便り第2報をお届します。

  やはり予想通り暖冬です

 12/28(日)10:50苫小牧に無事上陸。ここ数年徐々に温暖化する地球の影響か年末に北海道の苫小牧で道路に雪が無くても驚かない。今年も予想通り道路は乾燥している。
ところがいざ走出して見ると予想以上の雪の少なさに少々吃驚。初日のルートは例年通り苫小牧市→鵡川町→門別町→平取町→日高町→日勝峠→清水町→芽室町→帯広市→音更町。結局12/29(月)に釧路市に到着するまで殆ど道に雪が無い。アイスバーンの難所で名高い日勝峠でさえ融雪剤が撒かれている所為か湿っている程度。
 途中門別、平取町辺りは日高のサラブレッドを飼育する牧場が道路の周辺に多数あるが、例年牧草は雪の下で馬は厩舎の中に居て姿は見られない。ところが今年は牧草地に雪が無く沢山の馬が見られる。でも単調な景色が続くだけでなく優雅なサラブレッドが見られるのはチョッピリ得をした気がします。

  UVは全滅! あの賑わいは今何処(いずこ)

 北海道に上陸すれば少しでも多く地元の方と交信しようと車載のリグのスイッチを入れ145.00に合わせる。しかしCQを出す局は全くいない。結局二日間で交信できたのは高山市から観光に来ている方が釧路町でのCQにお声掛けしただけ。
年間365日連続運用と全市町村での移動運用を密かに目指すATQとしてはお先真っ暗。ウーン何とかこのH/Pを見てお声掛けして下さーーい。それでも7MHzと21MHzで10局/日程度の交信をして何とかアリバイを作るのに躍起となっているATQでした。

  車は万全・・・。でも肝心の被写体が?。

 帯広のディーラーに立ち寄りオイルを極寒冷地用に入れ替えクーラント、バッテリー、ワイパーと氷点下25程度に耐えられる様に整備すれば備えは万全。後はギンギンに冷えて朝日に眩いダイヤモンドダストでも見られれば言うこと無し。ところが昼間の気温は+6℃とATQが北海道に来始めた40年前ではとても考えられなかった暖冬異変。うーんこれから地球はどうなっちゃうのだろう。お目当ての鳥はどんどん少なくなっているし・・・。
 
  初日の宿も心配だあー

初日の宿は音更町にある簡易保険保養センター“かんぽの宿十勝川”である。北海道の上陸地点が釧路から苫小牧に移って以来の定宿で、ATQはわざわざその為に簡易保険に加入したのです。200人以上は泊まれそうな立派な施設に本日の宿泊者は僅か3組5人だけ。実はもう一個所定宿になっている網走のかんぽの宿は今年の1月で閉館になってしまう。とにかく廉い料金で設備の良い公共の宿は、旅好き人種にとっては大きな味方なのに・・・。是非とも潰れないよう初詣に願を掛けようっと。
 十勝川温泉は古代の湿原がそのまま地中深く溜まって植物性のこげ茶色になった弱アルカリ性の滑らかなモール温泉で“美人の湯”と言われている。
 一夜明けて十勝川のハクチョウ飛来地に立ち寄る。全国に数十個所ある飛来地はどこも毎日餌付けしているハクチョウおじさん、おばさんと言われる心優しい熱心な人たちに支えられている。ただただ感謝あるのみ。

  暖冬の証 チョー珍しい物を見た??  
  
 12/29(月)のルートは音更町→幕別町→豊頃町→浦幌町→音別町→白糠町→釧路市。ひたすら距離を稼ぐだけの移動でちょっともったいない気がするが一つの町に入る度に7MHzでお声掛けしながら走る。その度に路肩に停車するため思ったより進みが悪い。でも安全確保のためにはしかたがない。
 国道38号線が釧路川と平行して走るところで「ドキッ!」何とネズミ取りのレーダーが!!。雪の無い地方では珍しくないのだが厳冬期の北海道では一度もお目にかかったことはない。
 えっ?なぜやっていないかって??。@雪道で車はスピードを出さないのでお客さんがいない。 ブブー  北海道では雪道でも結構車は飛ばしています。50Km/hの制限速度で走っていると軽自動車のオバサンが70K位でさっさと抜かしていきます。
まして若い人は80K以上は珍しくありません。Aレーダーの所に座りナンバープレートを確認する係りの人が凍えてしまう。ピン(ポン)←半分当たり  本当の理由は@で書いた様にBかなりのスピードを出している車に突然旗を振って停止させようとすると急ブレーキでスピンし大事故になってしまう。事故を予防するための取り締まりが事故を起こす原因ではやらない方がまし。ピンポン という訳でバードウォッチャーのATQがクマゲラを見付ける確立より、厳冬期の鼠取りのに合う確立方が小さいのです。
このことからもも今年の暖冬が如何に異常が良く判ります。
 ところがその後立ち寄った釧路駅でもっと珍しいものに出会ったのです。ナント!超ミニスカートの若い女性がコートも着ないで歩いていたのです。(これはこれで中年のオジサンとしては嬉しいのですが。) 40年来冬の北海道に通い詰め、始めのころは出会う人は皆南極観測隊かイヌイットの人たちの様な服装をしていたのに・・・・。「厳冬の北海道ではミニスカート姿は火星人より珍しい」と思っていたATQには暖冬異変は地球の滅亡の前兆か?と考え込んでしまいます。

 第2報は移動中に感じた雑感だけをくだくだと書いてゴメンナサイ次回からはいよいよ本業のバードウォッチングに入ります。
写真は十勝川のオオハクチョウと釧路市立湿原展望台から見た夕日です。

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          阿寒湖畔にて    7L3ATQ 岡本 博

30 Dec 2003 23:42:17


(第三報)


 愉快な仲間の皆さん今晩は
 2003年もあと僅か、いよいよ秒読みに入ってきた感じがしますが如何お過ごしでしょうか。炬燵のなかで蜜柑でも食べながら見て頂ければ幸いです。

  やはり寒くなければ絵にならない

 12/30(火)5:00釧路駅前のホテルを出発。気温は−1℃この時期この場所では異常に暖かい。
 とにかく今朝は朝日に浮かび上がるタンチョウのねぐら、鶴居村にある撮影ポイントへと急ぐ。今日も道路に雪は無く約40分で目的地に到着。ここは雪裡川に掛る道道の橋の上から川の中で夜を過ごすタンチョウを見下ろせる地元では有名な撮影ポイント。到着してみると居るわ居るわ先客が約20人。早速大型の3脚2台据え、ゆっくりと周囲の状況を確認すると何か物足りない。昨年は周囲の樹木は全て真っ白い霧氷に覆われていたが今年はただの枝、気温が川の水よりかなり低いと幻想的な川霧が立ち込め朝日を受けて独特の雰囲気を醸し出す。ところが気温が高すぎて川霧も無し。「ウーンこれじゃ絵にならない」と自分の撮影技術を棚に上げぼやき続けるATQ。
やはり寒い時には寒くなけりゃ調子が狂うものです。

  やはり継続は力なり

 雪裡川のポイントは早めに諦めタンチョウ観察場所としては最も楽な阿寒町のタンチョウ観察センターへと向う。
 ここはガラス張りで暖房の効いた観察室と屋外の観察用雛壇があり、軽食も食べられる最も簡単にタンチョウを見る事が出来る。タンチョウ保護面から見た冬期の給餌場としても最大の規模で始めての方にはお勧めできる。但し、撮影のポイントとして見ると2〜3百羽と余りに数が多すぎて重なり合うため撮りにくい。またタンチョウの餌を目当てにカラスが多く集まり折角の優雅な雰囲気も壊されてしまう。
 ここでは毎日14:00に動物性の餌として10kgのウグイが撒かれる。いつも観察センターの受付をしているおじさんが餌撒きも担当しているのだが今日は受け付けに居ないので尋ねてみると今日は休暇とのこと。ところが正直なものでいつもは給餌に時間になりいつものおじさんが姿を見せるとタンチョウ達は一斉に注目し、徐々におじさんの方に集まって来ます。でも今日は別の係員が給餌に現われると一斉に警戒の姿勢を示し徐々に遠ざかっていくのです。この光景をまの当りに見ると動物の安全に対する感受性の高さと毎日同じ服装で休み無く続けることの大切さを感じます


  7MHz道の駅サービスは大変だ
 
 タンチョウ観察センターから国道に出た所にあるのが“道の駅阿寒タンチョウの里”である。いまHFでは“道の駅アワードが人気があり毎日の様に何処かでサービスしている局がいる。
 しかし年末で休みの方が多く7MHzは非常に込み合い弱小局ATQのモービルホイップでは空き周波数が見つからない。
仕方なく数局に必死の思いで声を掛け本日の無線運用は終り。
それにしてもUVは全くいない。こちらはニューイヤーQSOパーティーに期待しよう。

  またまた暖冬異変だー!!

 今日の宿は阿寒湖半の定宿にしている温泉民宿。到着すると女将さんが開口一番「いやーまいった阿寒湖が凍らないので正月の客が軒並みキャンセルでまいっちゃう」とぼやく。
 早速すぐ裏の湖畔に出て見ると小さな波が寄せ返しなるほど全く凍る気配がない。毎年ここは50cm以上の厚さで前面結氷し、ワカサギの穴釣りの名所になっている。観光船は早々と陸上げして運行許可も改めて取り直さなければならずお手上げ状態とのこと。いよいよ暖冬異変は単なるATQのぼやきだけに留まらず大きな社会問題になって来た。
 愉快な仲間の皆さん せいぜい省エネに心掛け少しでも地球温暖化を防ぎましょう


 何か暖冬だけの話題で申し訳ありません。新年はもっと良い話題が提供できるよう祈っています。(何言っているんだい苦しい時の神頼みでは御利益がないぞと天の声が聞えてきました。)

 写真は雪裡川のタンチョウのねぐらと阿寒湖に聳える雄阿寒岳です。
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       阿寒湖半にてPar2  7L3ATQ  岡本 博

1 Jan 2004 00:46:38


(第四報)

 愉快な仲間の皆さん今晩は
 いよいよ大晦日。新年へのカウントダウンが始りますがいかがお過ごしですか。CQDX、紅白、レコード大賞、K−1、まさか冬の北海道便りを読んでいる・・。もちろんそんな物好きの方はいませんよね。

  最終日は観光ツアー??

 12/31(水)8:00に阿寒湖畔を出発。今日は太平洋沿いに根室まで移動しよう。ルートは阿寒町→釧路市→釧路町→厚岸町→根室市。初夏であれば花と鳥にあふれた道東でも最も人気のあるところ。道東のメインルート38号線は釧路から44号線に変りひたすら東へと向う。途中釧路町で昆布森から海岸沿いの道道根室浜中釧路線へ
廻り太平洋を眺めながらゆっくり走る。尾幌で再び44号線へもどり厚岸町に入る。厚岸町には立派な道の駅の駅があるが既に年末年始の休みに入り使えるのはトイレのみ。
帰省客、初詣の善男善女が多いこの時こそ存在価値が示せるのに残念至極。

 厚岸町には徳川11代将軍家斎のときに蝦夷地鎮撫の目的で建立された国泰時がある。建物には葵の御紋が処処に使われており由緒の正しさが偲ばれる。
 因みに無人のお守り売り場にはなんと水戸黄門様お附の助さん格さんが悪漢の前でさっと取り出す葵の印篭のミニュチュアが売られている。

 厚岸からはまた海岸沿いの道道を走る。景色の良い所には駐車場と遊歩道があり観光シーズンには賑わいを見せるが今は立ち寄るものも居ない。愛冠岬の展望台では鳴らしてくれる若いカップルを待つ愛の鐘が心なしか寂しげに見える。しばらく走った所にある展望台から乙女の横顔に見える涙岩は伝説の通り海に消えた恋人を永遠に待つもの悲しげな佇まいを見せている。

 浜中町の琵琶瀬から始る霧多布湿原は夏に一面にヒオウギアヤメ、エゾカンゾウなどが咲き乱れる広大な原生花園である。是非とも6月末〜7月中旬に訪れることをお勧めします。

 さあそろそろ暗くなってきたので根室の定宿へ向おう

  2003年無線交信総決算
 
2003年1年間の交信数は5951なんと16交信/日と思ったより多いで我ながら吃驚。もっと交信数が多い方は沢山いるがATQは交換する情報が少ないコンテストやCW運用を全く行わずに仕事も6:30自宅を出て20:00頃に帰宅する現役バリバリと考えるとかなりの交信数になるのでは・・・。
 因みに開局以来10年目に入ったが総交信数は40190
どこまで今のペースが続くか判らないが出来るだけ頑張って見よう。
皆様もATQの声が聞えておりましたらお声掛け宜しくお願い致します。

           根室にて  7L3ATQ 岡本 博

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 あれれ!もたもたしている内に年が変ってしまった。
 新年の挨拶は第5報で改めてお送りします。
 写真は愛冠岬の愛の鐘、岬からみた厚岸湾、涙岩展望台から見た夕日、反対側のローソク岩です蛇足ですが全く雪が無いのが良く判るでしょう。

1 Jan 2004 22:43:41


(第五報)

愉快な仲間の皆さん 新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

   初日の出も携帯といっしょ

 1/1(木)根室市で新しい年を迎えました。根室市街から約20km東にあるのが日本一早く初日の出が見られるノサップ岬。
昨日の天気予報では根室地方は晴れで日の出が見られるとの予報。それではいくっきゃない!。5:30起床で表に出れば気温は−1℃、この時期この場所では異常に暖かい。お陰でエンジン一発始動、アイドリングも殆どせずに直ぐ出発。
 根室半島も半ば辺りまで来ると初日を見ようと道内各地から集まる車が数珠繋ぎでのろのろ状態。6:30北方領土展望台(根室タワー)の駐車場に到着。いつもは寒風吹き荒ぶ人気のない岬周辺も今日ばかりは全ての食堂、土産店が開業している。
 灯台の東側には既に大勢の人たち(2000人?)が日の出を待っている。その中で目に付くのは携帯で話しをしたり、親指を動かすことに余念が無い人のナント多いことか。年に一度の厳粛な雰囲気にひたり、厳かな気持ちで新しい年迎える束の間一時になぜスイッチを切れないのか頑固者のATQは不思議でならない。
きっとあの人たちは地獄の閻魔様の前でも携帯を動かしているに違いない。
 日の出は生憎雲の合間から一瞬大陽が覗いただけで有ったが今までの無事を感謝し、これからの安寧を祈った貴重な一時になった。

  バードウォッチングは絶 不調それでは・・・!。

 初日を拝んだ後は宿に戻り朝食後近くの花咲港に鳥見に出掛ける。いつもは岸壁のすぐ近く多数の海カモが見られる絶好のポイントであるが暖冬異変の所為かオオセグロカモメ、ウミネコ、ウミアイサ、スズガモが見られる程度。それでは「今年始めて無線をやるか」というわけで145FMをスキャンしても空しくぐるぐる廻るだけで掠りもしない。それではと7MhzSSBを覗くと正月で物凄い混信状態。
いくら声を掛けても弱小局ATQは拾い上げて貰えない。しかたなく21MHzSSBで6エリア局に声を掛ければ一発で取り上げて貰えた。
早速新年の挨拶を交わし、本年最初の交信が成立した。その後6局はQRTするので「そちらでCQをだして下さい」と言うことになりCQを始める。結局殆ど途切れずに41交信し新しい年としては幸先の良いスタートとなった。それにしてもUVの凋落振りはすざましく、明日から始るQSOパーティで何年も連続して繋がっていた局と再会できるか心配になってきた。
 その後春国岱、走古丹と風連湖の周囲の砂州を探鳥しても成果は殆ど無し。お目当てのオジロワシ、オオワシも例年より遥かに少ない。
ウーンじたばたしても始らない。早めに尾岱沼のホテルに着いて蟹でも食べるか!。これじゃあコレステロールが溜まるばかりだ トホホッ。

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写真は日本一早いノサップ岬の初日、展望タワーからの眺望、野付半島から見た夕日です。

         野付郡別海町にて  7L3ATQ 岡本 博

 

3 Jan 2004 23:17:32


(第六報)

 愉快な仲間の皆さん今晩は 北海道便りも第6報になりそろそろタネも尽きて来ましたが“鬼の岡村編集長”からの叱咤激励に励まされて(脅かされて?)二日振りに発信します。

  日の出まで我を見放した!

 1/2(金)は尾岱沼のホテルで夜明を迎える。ここは日の出撮影の名所でホテルのロビーや廊下には沢山の美しい写真が飾ってある。
ここでは写真を趣味とする限り寝坊する人は居ない。そこでカメラマンの端くれを自任するATQも5:30に起床。撮影の準備万端で日の出を待つが満天の星が見える程良い天気にも拘わらず水平線には厚い雲が・・・・。残念厚い雲の上から朝日が覗いた時はかなりの時間が経ち期待の赤い太陽は既に平凡な光に変っていた。

  いよいよQSOパーティーだ

 1/2と言えばニューイヤーQSOパーティーだ。ハムの中にはこの時だけ無線をやるという方が結構いる。
ATQは開局してから10年目になるが全て8エリアでQSOパーティーに参加している。
さー! バードウォッチングを中断して無線に専念しよう。そこでこの辺りでは最もロケーションの良い摩周湖の展望台へと向う。ルートは別海町→標津町→中標津町→標茶町→弟子屈町距離は100km位だが最後の登山道に雪が有るくらいで殆ど乾燥している。(所要時間は ヒ・ミ・ツ!)
 9:30過ぎに到着、早速“動くシャック”の屋根にGPアンテナを上げ運用の体制を整える。7MHzはモービルホイップでは歯が立たず“やるだけ時間の無駄”状態。そこで21MHzに挑戦。21は近場がまったく聞えず、周波数が取り難いので取り敢えずお声掛けに回る。6、5、4エリアで12局と交信できまずまずの成果。
次ぎに本命の145FMで地元局相手にCQを始める。すると呼び出し周波数に行かないうちから立続けに声が掛る。「やーまた来ましたね」とは北見市から5回目の交信のOMさん。結局この日交信した23局の内始めての方は釧路市の一名のみ。ウーンこれを喜んで良いのか悲しんでよいのかチョッピリ複雑な心境のATQでした。でも最高は9年連続QSOパーティーで繋がった浜中町のOMさん。こうなると意地でもいつまで続くか挑戦して見たくなります。

  無線は出会いと別れ

 しばらくすると無線で繋がった中標津の局が車で横付け。
話しを聞けば97年のQSOパーティーでATQとの交信が開局初交信で郵送で送ったQSLが非常に嬉しかったと語られた。これこそ無線冥利につきることと喜んでいたのも束の間。「ところで中標津の○○○局を知っていますか」と言われた。「知っていますよ」 お会いしたことは無いが8回も交信し、ATQが北海道に来ているのを見付けるとメールで無線仲間に連絡してくれていた。「実は昨年亡くなりました」ええっ!。26歳の若さで持病の心臓病で永眠されたとのこと。JARLニュースで時々交信したことのある方がサイレントキーになられたことを知って残念に思うことがあるが殆どかなりのOMさんが多い。
考えて見ると94年に
最初に交信した時はまだ高校生だった訳で若い方が亡くなるのは痛ましいものですね。合掌!。

 無線を切り上げ今日は川湯温泉に泊まることにしよう。
川湯温泉は同じ弟子屈町にあり屈斜路湖の近くの本格的温泉である。今日は何となく疲れたので温泉に浸かり早目に寝よう。

  観光名所は素通りだ

 1/3(土)川湯温泉を出発。今日もQSOパーティーの為にロケーションの良い美幌峠に向う。この近くにはアトサヌプリ(硫黄山)があり高温高圧の蒸気と火山ガスが吹き出し、噴出口には黄色い硫黄が鍾乳石の様に析出している。
九州宮崎の韓国岳にも同様なところが有るが規模はこちら方が大きい。また近くにはポンポン山があり温泉の地熱の為に雪が解けて積もらず冬でもコオロギがいると言う。
 川湯温泉街から暫く走ると屈斜路湖畔の砂湯温泉に着く。
砂湯は湖畔の砂の中から温泉が出ているために温度が高く雪が積もらないばかりかその周囲は湖水も結氷しない。
そのため多くのハクチョウがここで越冬している。

  ウーン 上には上が!

 屈斜路湖を越えて美幌峠に登りかけた時道路の右端を歩いているトレッカーを見掛た。冬の北海道をバックパックを背負い自分の足だけで歩き自然に触れる。その根性は自然派を自任するATQも只々脱帽。とてもまねは出来ない。
でもチョッピリ羨ましさを感じた。あーあー若い時代に戻りたい。なんとこの方はATQが無線をやっていた2時間半後に黙々と車の脇を通過していった。もう一度脱帽!!。

  QSOパーティー二日目は?

 美幌峠は標高500の展望の良い峠で眼下に雄大な屈斜路湖を見下ろす観光名所になっている。峠には最近立派な道の駅もでき無線運用には絶好のポイントである。しかしここでも正月連休は休みで食事もできず道の駅運用の証となるスタンプも押すことができない。コンビニを見習って年中無休にする様道路公団の民営化ばかりに気を使わないでこちらにも配慮して下さい。 ねえ!どこかの石原さん。
 早速いつもの段取りでCQを始める。まず21MHzで20局、までは快調。ところが本命の145FMでは僅か5局。やはりUVの凋落振りは目を覆うばかり。7MHzSSBはぐちゃぐちゃの状態で弱小局ATQは取り着く島もない。うーん何か皆んなでバランス良く楽しめる妙案は無いものかと考えてしまいます。

  さあ探鳥モードに戻そう!

 二日間の無線三昧はこれくらいにして本業?バードウォッチング&撮影旅行に戻ろう。美幌峠からもと来た道をもどり中標津から羅臼へ向う。途中道路サイドの畑の中にカントリーロール(干し草をロール状に丸めて保管するもの:北海道ではあちこち見掛る。)ビニルで包んで積み上げたものに「飲んだら乗るな!飲むなら乗るな!」と書いてある。ン!これなら全国どこにでも有る交通安全のコピーだが良く見ると「飲んだら乗るな!飲むなら牛乳!」 ウーン一本取られた。お見事!さすが北海道。
 中標津町から海岸沿いに走り羅臼に到着。いつもの如く予約せずに投宿するため宿にチェックインしてから3Kmほど戻り、羅臼町の国後島展望台で最後のQSOパーティーに挑戦するATQ。このしつこさは何だ。しかし無線は相手がいなければ話にならない。145FMで根室、標津方面のお馴染み局目当てのCQを出しても空しく空振り。結局2004QSOパーティーは21、145で計69交信。まあまあと言う所か。でも1エリアにいれば100〜200位は軽くこなせるのかなあー?。

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 写真は屈斜路湖砂湯温泉のオオハクチョウ。すなが露出しているところが温度の高いところです。美幌峠から見た屈斜路湖と峠に止まった“動くシャックでアンテナ4本が林立しています。

        羅臼町にて   7L3ATQ  岡本 博

 

5 Jan 2004 22:23:15


(第七報)

 愉快な仲間の皆さん今晩は
 いよいよ年末年始の連休終わりに近づきテレビのニュースもUターンラッシュの映像が盛んに出る様になって来ました。ATQもそろそろ苫小牧に移動すろのだろうって?。
そうです。会社の休みは5日までなので本当は4日のフェリーのに乗らなければ間に合わないのです。えへへ・・ところが勤続35のATQは特別休暇を最長5日貰えるのです。そこで正月連休みの後に4日休暇を取ると成人の日の連休が繋がり結局12日までの長期連休が実現しました。
 でも喜んでばかりいると日本には座る席がなくなりそうな気配濃厚でちょっぴり複雑なATQでした。

  やはり暖冬でワシはいない
 
 1/4(日)羅臼の宿で目を覚まし、得意の朝風呂(もちろん温泉です。)に入っていると雪が烈しくなって来た。暖冬ばかりに文句を付けているとやはりしっぺ返し。まーとにかく国道沿いに知床半島の相泊へ向う。
この天候では対岸の雄大な国後島は全く見えない。
 道路沿いの崖上を注意深く見ながら低速で車を走らせる。例年より遥かに少ないオジロワシ4個体を見付けただけ。肩が白く大きな嘴でオジロより見栄えのするオオワシは一羽も居ない。ワシ類は流氷と伴に南下するが今年はまだ沖合いに流氷の気配さえない。
 アムール川河口で誕生した流氷が北海道のオホーツク海沿岸に着岸するのは1月末。その2〜3週前に沖合いに漂い風向きにより陸に近づいたり離れたりしている。この時期にワシも多数渡って来るが今年はかなり遅れそうな感じである。

  すみません 夏の観光案内です

 知床半島の羅臼側のワシ見は早々に諦め羅臼町→標津町より根北峠を越え斜里町→小清水町→網走市と向う。夏季であれば直接知床峠を越えて宇登呂へ向うことが可能で知床峠から見る国後島、羅臼岳、硫黄山等知床連山の雄大な眺めは素晴らしい。
 今年の状況では宇登呂側のワシ類は期待出来ないので斜里より知床半島へは戻らず先を急ぐ。
 小清水から海岸沿いの原生花園は夏季の観光ルートでは欠かせない名所だか、駐車場や土産物売り場が充実するのに反比例して花が少なくなってきたと感じているのは40年以上北海道に通い詰めているATQの僻目だろうか。

  冬の北海道は暑さとの闘い??

 えっ! 寒さとの闘いの間違いじゃないの? いえいえ本当に暑さとの闘いです。と言っても屋外ではなく室内の話しです。北海道の宿泊施設や人の集まるところの暖房はATQから見ると異常に暑く暖房過剰です。
ひょっとするとサービス業の人は強力に暖房することがサービスと考えている節があると思ってしまいます。
寒い屋外からチェックインし部屋に通されるとむっとするような暑さで寒さには強いが暑さには滅法弱いATQはまいってしまいます。
因みに室温は27〜30℃くらい有り、外との温度差は極地と赤道地帯ぐらいのギャップになります。ギンギンに冷えた撮影機材を部屋に持ち込めばたちまち結露でダメージを与えます。そこで室温を適度に保つため2重になっていろ窓を僅かにあけたり、色々な種類の暖房器具の温度調整にチャレンジしたり、カメラは防寒着で包んで部屋に持ち込んだり、正に暑さとの闘いにいそしむATQなのでした。

   バードウォッチングはまだまだ不調

 1/5(月)は網走を出発今日は網走湖、能取湖、佐呂間湖の鳥やアザラシを探す。
ルートは網走市→常呂町→佐呂間町→湧別町→上湧別町→遠軽町→生田原町。
網走湖も例年より鳥の数も種類も少ない。キンクロハジロ、ウミアイサ等はいるがここで例年見られるミコアイサが全くいない。草々に網走湖を諦め能取岬に向う。能取岬にはこの時期にハギマシコがいるのだがやはり今年はスズメしか見られない。やはりバードウォッチングをまだまだ不調。
能取湖は9月末には真っ赤な絨毯を敷き詰めた様に色づく珊瑚草の名所で一見の価値が有る。
 サロマ湖では例年より結氷が少ないが沖合いの氷の上にはのんびりとゴマフアザラシがくつろいでいた。今年は鹿やキタキツネとの出会いも少ないが自然の中でくつろいでいる動物を見ると見ている人間の方がもっとゆったりとした気分になるから不思議である。

  またまた珍しいもの見た Par2

 能取岬へ向う道は流石に雪道で凍結しているので慎重に車を走らせていると向こうから対向車がくる。「ありゃ?何だか変だぞ!」よく見るとスポーツカーのオープンカー。いくら暖冬でも外は−8℃。ATQは冬の北海道を既に4万km近く走っているが今までこんな物は見たことが無い。ウーンこの調子で行くと最後にはUFOでも見られるのかな???。

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 写真は能取岬灯台とニポポ、エゾシカ、オオワシ、ゴマフアザラシです。オオワシがやっと出てきてもこんな所では絵になりません。

            生田原町にて 7L3ATQ 岡本 博

7 Jan 2004 21:21:55


(第八報)

 愉快な仲間の皆さん今晩は
 もう新しい年に入り週間過ぎお仕事に励まれている方が殆どだと思います。その中で北海道をウロウロしているATQは何か後ろめたさを感じてしまいます。そう言う訳で筆も鈍り勝ちになりますがもうしばらくのお付き合いをお願いします。

 1/6(火)生田原町の町営宿泊施設で目をさますと細かい雪が降りしきっている。ようやく寒波が到来し、冬の北海道らしくなってきた。さあ!張り切って鳥見だぞー!。
 生田原町には“ちゃちゃワールド”という世界の木のおもちゃと藤城清治の影絵をテーマとした楽しい展示館がある。
鳥見旅行ではいつも朝できる限り早く出発するのでこの種の展示館はなかなか開いている時間に寄れた試しはないのだが数年前に一度だけ訪れたことがある。ゆったりとした館内に楽しい素朴なおもちゃが多数あり、こういう物に囲まれて育った子供は将来豊かな親になりそのまた子供は・・・。
昨今やたらに多い親にによる子供の虐待のニュースを聞く度にコンピュータゲームばかりやっていて良いのだろうかと思ってしまいます。
 最近はこの様に自治体毎に文化面に力をいれたり、温泉や宿泊施設を作ったりしていて旅好きの方には嬉しい限りですね。

  期待にそえないよう頑張ります??

 今日は純粋移動日でルートは年末に行ったタンチョウのねぐら撮影リターンマッチのため生田原町→留辺蕊町→北見市→端野町→美幌町→津別町→阿寒町→弟子屈町→標茶町→鶴居村→釧路市。探鳥は鶴居村の伊藤サンクチュアリ顔をだすだけ。山間部や峠をいくつも越すので愉快な仲間の皆さんや鬼の岡村編集長に話題を提供しない様気を付けなくっちゃ。

  ハプニングはお預け、観光案内でーーす

 生田原町と留辺蕊町の境に国鉄石北本線の常紋信号所があり昭和30年代の終わり頃鉄道少年だったATQは勇壮な“キューロク”(9600型蒸気機関車)を追いかけていた頃が懐かしい。
あの頃はまだ車社会ではなく鉄道が生活に密着していた。当時の鉄道路線は幹線を除いて殆ど廃止になり各地でかつての面影を偲ぶ車両などが展示されている。ざっと挙げれば佐呂間町、湧別町、上湧別町、津別町などがある。

 北見市ははっかの産地でミントの香りがする(当然ですが)ハッカ油がお土産屋さんで売られている。用途は虫除けスプレーの様にほんの少し皮膚に付けておくと強烈な香りがして虫が近づかない。何でも薮コキが本業の陸上自衛隊(おっと失礼!)御用達とか。
 また北見市はATQの職場(T社府中事業所)で力を入れているラグビーの夏季合宿の誘致が盛んで日本中のチームの約半数がお世話になっていると言うから驚きである。

 北見市から美幌町を抜け網走の向う国道38号線は今でこそ立派な国道であるが明治時代に置戸収治監(網走刑務所の前身)の囚人たちが過酷な労働で開拓した血と涙の道である。感謝の気持ちで祈りを捧げて走らなければ愉快な仲間の皆さんに楽しい話題を提供してしまう。クワバラ クワバラ。
 
 美幌町から阿寒湖畔に抜ける国道242号線の途中にある津別町には木材工芸館があり林業振興の目的で用材の展示等があるが昔懐かしい木の玩具が売られていてなかなか楽しい。

 阿寒湖は昨年暮れに一泊したので素通りし阿寒横断道路を弟子屈町へと向う。
途中阿寒湖の傍にある二つの小さな湖ペンケトー、パンケトーが見下ろせる双湖台や雄阿寒岳、雌阿寒岳を望める双岳台の駐車帯で景色を眺めて急な坂を下れば弟子屈町へ入る。
弟子屈町には屈斜路湖、摩周湖、川湯温泉、硫黄山等有名な観光地が多数有ると伴に網走、知床、根室、釧路方面のはぼ中心にあり交通の要所となっている。

 弟子屈町から約1時間で鶴居村の伊東タンチョウサンクチュアリに到着する。いままで何回も訪問し、レンジャーの原田さんとも懇意にして頂いているが夕方に来たことはなく、茜色に染まる空の中で佇む文字通り“夕鶴”が美しい。

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 写真はサロマ湖のハクチョウ、津別町相生の鉄道記念公園の除雪車(マックレー車=掻き寄せ車)、鶴居村のタンチョウです。

 
         中標津町養老牛温泉にて  7L3ATQ 岡本 博

 

9 Jan 2004 22:11:55


(第九報)

 愉快な仲間の皆さん今晩は。正月も松の内が明けて日常のペースが戻って来たのではないかと思います。
北海道でも本格的な寒波がやって来てようやくいつもの感覚になって来ました。

  やっと冬の北海道になって来た

 1/7(水)5:30釧路でエンジンを掛け外の温度を測ると−17℃。この位になると霧氷と川霧が発生し、タンチョウのねぐらが引き締まってくる。
年末は暖冬で余り面白くなかったので鶴居村へリターンマッチ。6:10に到着、既に三脚の場所取りが3本。結局正月連休も終わり平日にも拘わらず最終的に30人位のカメラマンがずらりと望遠レンズを並べる。
(うーん全部で2千万円はするなとつまらない計算をするATQ)
 気温は少し下がって−19℃、これ位の温度になるとカメラの電池は能力が低下し、動作が鈍くなる。
電池を新品に替え足踏みをしながら日の出を待つ。
ようやくシャッターを切ることが出来る明るさになってきたので慎重に構図を決め、シャッターチャンスを見極め静かにシャッターを押す。
ところが隣に構えた60代半ば位の女性は連写モードでジャカジャカ撮り2、3分に一度の割り合いでフィルムを交換する。勿論ATQのカメラも連写はできるのだが二眼レフの時代から40年以上も一枚一枚慎重に息を止め手応え感じながら撮影してきた癖が抜けきらない。
しかし「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」であの方が良いのかなあとチョットだけ迷うATQ。とにかく旨く撮れているかどうかは別にして充実した3時間でした。

  ATQまたまたテレビに登場か???

 8:30頃に北海道テレビの撮影クルーにインタビューを受けた。
「何処から来ましたか?」から始り「タンチョウの魅力は何ですか?」等の質問の間テレビカメラで写されてしまった。何故かATQはこういうことに巡り合うことが多くT過去2回テレビに出てしまった。
始めは10年くらい前長崎県の対馬で民放のドキュメンタリー番組に4人の仲間と出演した。2回目は今晩泊まる予定の中標津町の養老牛温泉でシマフクロウを見に行った時NHKの札幌の地方版トピックスに取材された。
ところが珍しい映像と言うことで翌日の全国版ニュースに取り挙げられ放映された。
この時は連休が終わって会社に出社すると同僚に冷やかされてばかりでなく、野鳥の会の会員から電話で「あれは何処だ?」と問い合わせが来て参った。
 今回は放映されるかどうか判らないが本人としてはそんなに珍しいところに行っているつもりは無いのに・・・・・。

  やはり普段の心掛けが・・・・。
 
 タンチョウの撮影は鶴居村と阿寒町タンチョウ観察センターで終わり今夜は養老牛温泉で久振りにシマフクロウを見てのんびりしよう。ルートは鶴居村→阿寒町→標茶町→弟子屈町→中標津町。ホテルに入り先ず温泉、夕食前からシマフクロウの見える窓のカメラを準備し、24:00まで粘ったが今日は来ない。1/8(木)は5:00から見張っていたが結局空振り。
やはり普段の心掛けが悪いと何をしても駄目ですね。
 最初の見に行ったのは7年前、その頃はほぼ毎日シマフクロウが来ていた。NHKテレビを見てATQに場所を聞いた野鳥の会神奈川支部、東京支部が毎年ツアーで行くようになりこのホテルは大繁盛し、温泉、ロビー、食堂などがすっかり模様替えされていた。少しはATQに還元されてもバチは当たらないのに・・・。

  冬の北海道で必ず見られるものは??

 養老牛温泉を出発する時には本格的な雪になり視界が極端に悪い。車のライト、フォグランプを点燈し40〜50kmで慎重に進む。
ここまでの11日間で全く雪が無かった所為で道路脇に転落している車を1台も見掛けなかった。いつもの年では最低3台は見るのにと思っているとこの日は3台も見掛た。1台は正にレッカー車の吊り上げられている所、もう一台は雪の路肩から吹きだまりに突っ込んでまだ運転手がくるまの中にいた。「引っ張ろうか」とATQ「いやJAFを呼んだから大丈夫」と運転手。
この時ばかりは携帯電話の有り難さが身に染みますね。
とにかく雪道の運転は慎重に慎重に!。

  ATQの辞書に暇つぶしと言う言葉は無い!

 今日は鶴居村の伊藤サンクチュアリに寄ってレンジャーの原田さんに年に一度のご挨拶(実は今年も来ましたよと言うアリバイ作り??) ルートは昨日の逆で、更に釧路市から往路の逆ルートで日勝峠を越え日高町まで走る。標茶町の昇り坂の途中で車が何台か止まっている。脇を通り抜けようとすると先行のトラックの運転手がこの先で大型トレーラーが昇り坂を登れず立ち往生して道を塞いでいるとのこと。じたばたしても始らない。しかしなにもしないのはもったいない。という訳で21MHzでそのままCQを始めるATQ。とにかく時間を無駄にしないことを実践する暇無し人間のATQでした。結局45分間で8交信まあまあの成果でした。

  ここにも大雪の被害が

 ようやく鶴居村の伊藤サンクチュアリに着くと流石に大雪でタンチョウを撮影に来ている人はいない。給餌のデントコーンも雪に埋まってしまった所為かいつもは100位は来ているタンチョウも1羽もいない。
まあいいや挨拶だけして行こうと玄関に行くと“本日は大雪のため臨時休館です”と張り紙がしてある。ガーン!いつもここに立ち寄り毎年行われるタンチョウの一斉生息数調査の結果等、探鳥に関する貴重な情報を頂くのに。思わぬ所に大雪の被害が有るものです。
 とにかく後は日高町までひたすら走ろう。

  北海道の自衛隊でもスキーが下手な人が居るの?

 1/8(金)日高町のスキー場に隣接した温泉の食堂で朝食を摂っていると幌付きのトラックから乗った迷彩服を来た自衛隊員が大勢降りてきてスキーを始めた。
良く見ると余りスキーが旨くない隊員が何人かいる。「えーっ 北海道の自衛隊にスキーが下手な人がいるなんて信じられない!」と言いたいところですが良く考えて見ると全国で募集している志願者の中に一度もスキーをやったことが無い人がいても不思議は無いのですが。
ウーンでもやはり初心者は何処か目に付かない基地の中かどこかで訓練して欲しいですね。

  やはり鳥見は最後まで不調だ

  往路の逆ルートで苫小牧まで戻ったが少し西へ足を伸ばし、室蘭市の地球岬へ行って見よう。運が良ければここで繁殖しているハヤブサが見られるかもしれない。宿泊は洞爺湖温泉のかんぽの宿にしよう。ルートは苫小牧市→白老町→登別市→室蘭市→伊達市→壮瞥町。
 良く晴れた地球岬からは噴火湾越しに大沼国定公園の駒ケ岳や渡島半島の山々が見渡せる。しかし肝心なハヤブサは全く見えない。
まあいいや最後はのんびり温泉と観光旅行で疲れを溜めないようにしよう。

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 写真は地球岬灯台、昭和新山で麓の銅像は昭和新山を克明に記録した“三松ダイヤグラム”を書いて火山学会に貴重な記録を残した地元郵便局長 三松正夫氏です。もう一枚は洞爺湖越しに見る羊蹄山です。

           洞爺湖温泉にて  7L3ATQ  岡本 博

 

12 Jan 2004 08:48:05


(第十報(最終報))

 愉快な仲間の皆さん今日は 冬の北海道便りに最後までお付き合い頂きまして有り難う御座いました。
 昨日(1/11)予定を1日早めて15:50無事に多摩市の自宅に帰着しました。総走行距離はナント3796km。
残念ながら皆様に期待に応えるような“楽しい”アクシデントに遭遇することもなく、目新しい報告も無いただただ長文の羅列でしたが“鬼の岡村編集長”の叱咤激励で無事完結することが出来ました。重ねて御礼申し上げます。また機会が有りましたら何処かでで交信して頂ければ幸いです。

  最終日は雪のち曇りのち晴れのち雨

  1/10(金)北海道の最終日は洞爺湖温泉の宿からフェリーの出る苫小牧港まで移動するだけ。ルートは壮瞥町→伊達市→室蘭市→登別市→白老町→苫小牧市。
8:20雪の降りしきる洞爺湖を横目に眺め昭和新山も雪で霞む。あー矢張り昨日写真を撮っておいて良かったと胸をなでおろすATQ。伊達市の道の駅では7MHzで4局にサービス。登別市を過ぎ白老町に入ると急に車が渋滞し、のろのろ状態。あれーどうしたのだろうと路面を見ればテカテカのアイスバーン状態。これでは冬道の運転に慣れた北海道のドライバーでも恐くてスピードが出せない。
10〜20kmで結局白老町を抜けるのに50分も掛った。
でも渋滞していなければ気が付かず50〜60kmの速度で突っ込めば愉快な仲間の皆さんを喜ばすどころの事故では済まない。この路面状態では今使っているスタッドレスタイヤでは殆ど役に立たない。スパイクタイヤの有り難さをチョットだけ懐かしく思い浮かべた一瞬でした。
 それにしても最終日は雪→霙→曇り→晴れからフェリー乗船待ちの時は強風の中でのドシャ降りと路面も乾燥からアイスバーンまで全ての天候が目まぐるしく現われ自然の厳しさを実感した。やはり「備え有れば憂い無し」は本当ですね。

  最後の鳥見も惨敗

 最後に苫小牧市の郊外にあるウトナイ沼に寄り鳥見旅行はおしまい。しかし僅かにハシブトカラ、シジュウカラを見ただけ。テレビのニュースでやっていた首に穴の明いたオオハクチョウの幼鳥のについてその後の状況を頂きサンクチュアリを後にした。それにしても今回のバードウォッチングは酷かった。これではたんなる“ムセンとオンセン”ツアーだ。(ナニ?いつものことだろうって?ううっ!反論できない!) 捲土重来! また次の機会頑張ろう!!

  無線運用の総括です

 鳥見と写真が不調な分無線で頑張ったと言いたいところですがUVは全滅状態。5年位前はアンテナを付けている車をみると145.0で「こちら7L3ATQ 36号線帯広走行中の後ろのデリカですが前を走っているランクルの局長さんちょっと交信して頂けませんか?」と声を掛けると半分は応えてくれた。今回も数回同様の問いかけをしたが全く反応なし。思うにUVで呼び出し周波数でスイッチを入れて待機するという習慣が無くなってしまったのではないか。
本当に寂しい限りと思うのは年寄りの繰り言でしょうか。
 それでも21MHzを中心に7MHzとQSOパーティーの145MHzを合計して269交信。目標としていた通過する全市町村での運用は43で達成できた。お声掛けして下さった方、お取り上げして頂いた局長さん本当に有り難う御座いました。

 尚本文中に記載した地名については敢えて漢字だけ書いてアイヌ語から由来した難読地名についても読み仮名
を付けませんでした。興味があれば地図等をひも解き、より北海道に関心を持って頂ければと思っております。

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 写真は仙台港に到着した太平洋フェリーきたかみ(1400トン)です。

 
         自宅にて  7L3ATQ  岡本 博




 事務局からのお願い m(_ _)m


 ATQさんの北海道移動紀行文を読んで頂いて有難うございます。
毎日野鳥の観察や花の撮影で早起きし、無線運用をしながら紀行文を送って頂きました。
写真は全て転載禁止です。

皆様からの感想をお願いします。

 匿名希望の方はその旨を書いて、事務局まで「ATQさんの紀行文見たよ」とか「ATQさん面白かったヨ」とか簡単なコメントを送って頂けませんか、お願いします。
下記ポストの事務局にてとりまとめてATQさんへお渡ししたいと思います。 宜しくお願いします。

事務局:JF1RWZ

mljf1rwz@jarl.com

 

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